Tris-acetate-EDTA(TAE)バッファーの調製

本ガイドでは、実験室で使用する所定モル濃度のバッファーの調製方法を説明します。

Tris-アセテート-EDTA(TAE)バッファーは核酸解析で一般的に使われる電気泳動用バッファーで、 安定したpH環境と二価金属イオンのキレート作用を提供します。

Tris-アセテート-EDTA(TAE)バッファー — 1X作業溶液の組成

名称化学式濃度(1X)CAS
Tris baseC₄H₁₁NO₃40 mM77-86-1
酢酸CH₃CO₂H20 mM64-19-7
EDTAC₁₀H₁₆N₂O₈1 mM60-00-4

Tris-アセテート-EDTA(TAE)バッファーの用途

TAEバッファーはDNA・RNAのアガロースゲル電気泳動で広く使用されます。Trisは緩衝能を提供し、 酢酸はイオン強度とpHを調整し、EDTAはMg²⁺などの二価カチオンをキレートしてヌクレアーゼ活性を抑制します。 TAEは大きなDNA断片で良好な分離能があり、クローニング、制限酵素解析、日常的な核酸分離に利用されます。

調製のポイント、滅菌、保存

  • EDTA溶液またはEDTA・2Na・2H₂Oの使用が推奨されます。
  • EDTA(遊離酸)で調製したバッファーは電気泳動中の発熱が少ないという報告がありますが、\n 調製に時間がかかります。\n
  • EDTA(遊離酸)は溶けにくくpH 8.0が必要です。あらかじめEDTAストック溶液を作成することを推奨します。
  • 氷酢酸(100%酢酸)のモル濃度は約17.5 Mです。
  • 少量の沈殿が生じた場合は37°Cの水浴で再溶解でき、使用に影響しません。水浴後も沈殿が残る場合は破棄してください。
  • 滅菌:通常不要。必要に応じて。
  • 保存:室温。
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