ストック溶液調製ガイド — Tris緩衝液(1 M, pH 7.2)
Tris(Tris(hydroxymethyl)aminomethane、Trizma/THAM)は、分子生物学と生化学で広く使われる 生物学的緩衝剤です。25 °CでのpKaは約8.08で、pH 7.2〜9.0の範囲で有効に緩衝します。 溶液pHは温度依存性が高いため、使用温度でpH調整してください。
化学情報
| 名称 | 分子式 | 分子量 | CAS |
|---|---|---|---|
| Tris Base | C₄H₁₁NO₃ | 121.14 g/mol | 77-86-1 |
用途
- pH 7.2–9.0での一般的な生物緩衝系
- TAE、TBE、TEバッファーの調製
溶解性と取り扱い
- Tris Baseは白色粉末で、水に容易に溶解します。
- pHは温度変化で大きく動くため、実際の使用温度でpHを調整してください。
1 M Tris.Cl(pH 7.2)の調製
- Tris Base 121.14 gを秤量し、1 Lビーカーまたはフラスコへ移します。
- 脱イオン水 約800 mLを加え、攪拌して溶解します。
- 加温した場合は室温まで冷却し、温かい状態でpH調整しないでください。
- 濃塩酸(目安約45 mL)を少量ずつ加え、pH 7.2になるまで調整します。
- 1 Lメスシリンダーへ移し、脱イオン水で最終体積1000 mLに定容します。
- 無菌バッファーが必要な場合は、15 psiで20分オートクレーブ可能です。
保存と注意点
- 1 M Tris.Cl pH 7.2は無色透明が正常で、黄変した場合は破棄してください。
- 室温で数週間保存可能です。
Preview
