グリシン塩酸 ストック溶液の調製

本ガイドでは、実験室で使用する所定モル濃度のストック溶液の調製方法を説明します。

ストック溶液調製ガイド – Glycine-HCl

Glycine‑Cl(グリシン塩酸塩)は、単純アミノ酸であるグリシンの塩酸塩です。 Glycine‑HCl 緩衝液系の調製で広く使われ、特に低 pH(一般に pH 2.2–3.6 付近)の 条件が必要な用途(親和クロマト溶出、免疫測定など)に適しています。

目的

Glycine‑Cl ストック溶液を既知濃度で調製し、必要に応じて Glycine‑HCl バッファーを作製する。

組成

  • Glycine‑Cl(グリシン塩酸塩)水溶液(指定モル濃度)

必要な試薬・器具

  • Glycine‑Cl(グリシン塩酸塩)固体
  • 脱イオン水または蒸留水
  • 分析天秤
  • ビーカーまたはフラスコ
  • メスフラスコまたはメスシリンダー
  • 攪拌棒または磁気攪拌機
  • pH メーターまたは pH 試験紙
  • 個人防護具(手袋・保護眼鏡・白衣)

手順 – ストック溶液

  • Step 1
    目標モル濃度を設定します。例として **1 M Glycine‑Cl** を作る場合、 分子量 111.53 g/mol から必要量を計算し、1 L では **111.53 g** を秤量します。
  • Step 2
    秤量した Glycine‑Cl を、最終容量の約 **80%** の脱イオン水に加えて 完全に溶解するまで攪拌します。
  • Step 3
    溶解液をメスフラスコへ移し、器具洗浄液も加えた後、 最終容量まで定容して十分に混和します。

手順 – Glycine‑HCl バッファー(例)

例として **0.1 M Glycine‑HCl, pH ~3.0** を作る場合は、 Glycine‑Cl ストックを用意し、HCl または NaOH で pH を合わせます。

  • まず適切な濃度(例: 0.1 M)の Glycine‑Cl 溶液を調製します。
  • 校正済み pH メーターで確認しながら、HCl または NaOH で目標 pH(例: 3.0)へ調整します。
  • pH 調整後、メスフラスコで最終容量に合わせて混和します。

注意: Glycine‑HCl バッファーは低 pH 用途(タンパク質溶出・免疫系アッセイなど)でよく使用されます。 濃度・調製日を明記して密栓保管してください。

利用可能な試薬

名称化学式分子量CAS
Glycine‑Cl(グリシン塩酸塩)H₂NCH₂CO₂H·HCl111.536000‑43‑7
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