Solution I(プラスミド抽出)

本ガイドでは、実験室で使用する所定モル濃度のバッファーの調製方法を説明します。

Solution Iはプラスミド抽出で、アルカリ溶解前に菌体を再懸濁しプラスミドDNAを保護するために使用されます。

Solution I(プラスミド抽出)— 組成

名称化学式濃度CAS
Tris-Cl (pH 8.0)C₄H₁₁NO₃25 mM77-86-1
EDTAC₁₀H₁₆N₂O₈10 mM60-00-4
グルコース(任意)C₆H₁₂O₆50 mM50-99-7
RNase A(使用直前に添加)N/A0.01% (w/v)9001-99-4

Solution Iの役割

Solution Iは回収した菌体の再懸濁に使用されます。Tris-ClはpHを安定化し、EDTAは二価カチオンをキレートして DNaseを阻害します。グルコースは浸透圧を維持し、RNase AはRNA汚染を除去します。

調製のポイント、滅菌、保存

  • Solution Iではグルコースは任意ですが、リゾチームを添加する場合はグルコースが必要です。
  • グルコースを含むバッファーは細菌増殖しやすいため、適切に保存し使用前に確認してください。
  • RNase A活性は溶液中で時間とともに低下します。RNase Aを含むバッファーは4°Cで保存し、1か月以内に使用してください。
  • RNase Aは使用直前に最終濃度100 μg/mLになるよう別添加しても構いません。
  • 滅菌:グルコースを含まない場合はオートクレーブ可。含む場合はTris-Cl、EDTA、グルコースをそれぞれ別に滅菌してから混合します。
  • 保存:4°C。
  • 市販のSolution Iは多くがグルコースを含まず、通常50 mM Tris-Clが用いられます。
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