Dulbecco’s Phosphate Buffered Saline(DPBS)は、細胞培養や生物学研究で広く使われる改良型PBSで、 哺乳類細胞に適したpHと浸透圧に調整されています。
Dulbecco’s Phosphate Buffered Saline(DPBS)— 1X作業溶液の組成
| 名称 | 化学式 | 濃度(1X) | CAS |
|---|---|---|---|
| 塩化ナトリウム | NaCl | 137 mM | 7647-14-5 |
| 塩化カリウム | KCl | 2.7 mM | 7447-40-7 |
| リン酸二水素カリウム | KH₂PO₄ | 1.47 mM | 7778-77-0 |
| リン酸二ナトリウム | Na₂HPO₄ | 8.1 mM | 7778-77-0 |
| 塩化マグネシウム(任意) | MgCl₂ | 0.5 mM | 7791-18-6 |
| 塩化カルシウム(任意) | CaCl₂ | 1 mM | 10043-52-4 |
DPBSの用途
DPBSは細胞や組織の洗浄、サンプルの希釈、細胞の搬送、細胞培養で使用する試薬の調製に 一般的に利用されます。標準PBSに比べて哺乳類細胞に適した処方で、細胞解離、染色、 顕微鏡観察の手順でよく使われます。
調製のポイント、滅菌、保存
- Milli-Q水で調製した1X DPBSのpHは通常7.2~7.4で、調整は不要なことが多いです。
- 厳密なpH管理が必要な場合は、1Xに希釈後にpHを測定して調整してください。
- 濃縮DPBSを4°Cで保存すると塩の析出が起こることがあります。使用前によく振り、 粒子が残る場合は破棄してください。
- 無水リン酸二ナトリウムは吸湿性が高いため、秤量時の長時間露出を避けてください。
- 塩化カルシウムと塩化マグネシウムの添加は、実験要件に応じて判断してください。
- 無水CaCl₂とMgCl₂は溶解時に発熱するため、取り扱いに注意してください。
- 滅菌:0.22 μmフィルターろ過またはオートクレーブ。
- 保存:室温または4°C。
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